『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』著:中島聡

最初の2日で8割終わらせる!

マイクロソフト本社でWindowsの開発に携わり、現在はソフトウェア会社のCEOを務める著者による仕事術の本。仕事を任されたら最初の2日で8割方完成させて、あとの時間は余裕を持って完成まで持っていこう、という主張である(正しくは2日ではなく、締め切りの2割の時間。締め切りが10日であれば最初の2日となる)。この最初の2日間は脇目も振らず、電話もメールも無視、“20倍界王拳”のごとく自分の持ってる力以上の集中力を発揮して仕事を進めていくのである。締め切りを守れない人はラストスパートに力を注いでしまい、直前でバタバタし、ミスも多くなり、徹夜もして、結局締め切りを守れない。ラストスパートではなくスタートダッシュ。早々に8割できたらそれが叩き台やモックアップとなり、その後の推敲やレビュー、方向転換もうまく行きやすい。

 

本書では主に時間管理での利点が説かれているが、私はこのやり方はモチベーション管理やクリエイティビティ発揮の面からでも大いに利点があると思う。たとえば私の場合新しい案件のオリエンを受けたりすると、話を聞いている最中から終わった後にかけてが一番脳が活発で、アイデアややる気が渦巻いている。だったらその初期衝動で一気にモックアップを作り上げるべきなのだろう。もちろん同時に他の案件を抱えているのだが、他の案件も8割方できているのであればその余裕もあるだろう(今まではオリエンを受けたその日は真面目にも残っている他の仕事を片付けていたりした)。

ということでこのブログ記事も本書を読み終えるや否やで書き始めている。良い感触である。読み終えた後が一番気持ちが新鮮であり、その気持ちをとぎらせずに書けるので、一気に進めているドライブ感がある。考えてみれば自転車でも高速巡行しているときは移動距離が長いわりに疲労は少なく、逆に信号などで停止・加速を繰り返しているときは疲労感は強く、移動距離はあまり無いものである。人間再始動するのに肉体的・精神的エネルギーを使うのである。

自分のデザインの仕事はどうしてもある種ひらめきの部分、アイデアやコンセプト、構想(夢想?)みたいなものを核に進めていくものなのでこの最初の2日で一気に進めるやり方がはまるかどうか未知数ではあるが、それでも調査分析やプレゼン準備みたいなルーティンのような要素はあるので、そういうのを最初にドドドっと仕上げて、かつコンセプトの叩き台もババっと作ればあとの8割の時間でさらに創造性を追求できるようになるのかもしれない。

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